がん

がん細胞

死亡率一位の病気

有名な病気といえば、まずこの病気を紹介しないことには始まらないでしょう。
1つ目に紹介するのは「がん」です。
がんは長らく不治の病として知られており、かかったら最後、死んでしまう病気としてよく語られました。
現在においては様々な治療法が確立していることもあり、罹患がイコール死ではなくなっているものの、進行してしまうと治療する術が無くなってしまうという点においては変わっていません。

それでは、そもそも「がん」というのはどのような病気なのでしょうか。
発生する症状については、どこにがんが発生したのかによって変わります。
それが発生箇所は様々で、肺に発生するもの、皮膚に発生するもの、喉に発生するものなどがあります。
人体におけるほとんどの箇所においてがんの発生確率が存在していると考えても過言ではありません。

では何故、病状も違い部位も違っている病気が一つの「がん」として知られることになっているのでしょうか。
それは、がんの発生原因が同じであるということが挙げられます。
がんは感染症やウィルスによる病気というわけではありません。
「人体の機能不全」によって発生する、内部から生まれる病気なのです。

人体は言うまでもなく、無数の細胞が結びついてできている存在です。
細胞は生まれた時から分裂を繰り返し、次々に新しい細胞として生まれかわっています。
一説には1週間前と現在の自分とでは、まったく違ったものになっている、と言われる程です。
さて、では何故何度も細胞分裂をしながら、体は形を保っていることができるのでしょうか。

それは、細胞内に「DNA」という設計図が存在しているためです。
細胞はこの設計図に従って分裂を行っているため、形がおかしくなってしまうことがありません。
しかし、もし細胞内にある設計図に狂いが生じたらどうなるでしょうか。
当然細胞は自分の持つべき姿を失い、どんどんと増殖を続けていくことになります。

この現象こそが「がん」です。
がんの恐ろしいポイントは、増殖しているのが自分の細胞であるという点にあります。
外敵である細菌などが増殖しているのであれば免疫機能が働くために人体の作用によって除去することができますが、自分の細胞に対して免疫機能は働きません。
そのため、気付かない内に増殖を繰り返し、取り返しがつかない状態になってしまうことがあるわけです。

がんの治療

がんの治療において、最も重要なのは「早期発見」をすることです。
まだそれほど増殖していない段階であれば、外科的治療や放射線治療によっていかようにも治療を行うことができます。

しかし、進行してしまうと血流に乗ってがん細胞が広がり、転移を繰り返して別の場所にもがんが発生してしまいます。
こうなると、治療をし尽くすことができなくなってしまうわけです。