急性アルコール中毒

会社や学校の宴会では注意が必要

毎年、新年度を迎えると新入生歓迎会や新入社員歓迎会で、お酒を飲み過ぎて倒れた人が出た、というニュースが目に入ります。
場合によっては死亡者が出ることもある原因となるのが、「急性アルコール中毒」です。
よく言われる「アルコール中毒」と「急性アルコール中毒」にはどのような違いがあるのでしょうか。

前者のアルコール中毒は、いわば慢性的な症状です。
アルコールを継続的に、過剰に摂取し続けたことによって依存性が発生してしまい、アルコールを摂取している状態でなければ体調が悪化するなどの「離脱症状(禁断症状)」が発生します。
重度になってくるとお酒を飲んでいないと手が震えたり、お酒が抜けた時に急に自殺を図ってしまったり、というような深刻な症状になることもあります。

急性アルコール中毒というのは、こういった慢性的なアルコール中毒とは性質が違っています。
こちらは、短期間に、許容量を超える大量のアルコールを摂取することで体内の血中アルコール濃度が異常に上昇し、様々な症状を引き起こすものです。
例えば、お酒を飲むことによって気分が良くなったり、歩きにくくなったりする、というのも広義の急性アルコール中毒ということになります。

ただ、多くの場合急性アルコール中毒と言われるのは、さらに重度の症状が発生した場合でしょう。
例えば激しい嘔吐をしてしまったり、立っていられなくなったり、というような症状がその1つです。
さらにそれ以上になると「意識障害」が発生し、生命維持に必要な呼吸の能力などが低下することがあります。
こうなると完全に意識がなくなってしまい、強く力を加えても分からなくなったりします。

この状態になると、生命の危険があります。
即座に病院に搬送し治療を受けなければ、取り返しの付かないことになるでしょう。

急性アルコール中毒の予防

それでは、急性アルコール中毒を予防するためには、どういったことが必要なのでしょうか。
まず重要なのは、自分のアルコール処理能力について把握しておくということです。
摂取されたアルコールは肝臓で分解処理されて無毒化されることになりますが、この処理能力は人によって違っており、大量に飲んでも問題がないような人もいれば、一滴でも深刻な症状が発生する人もいます。
まずは自分がどの程度飲めるのかを把握し、そのことを周囲にも伝えるようにしましょう。

周囲もそれを理解し、決してアルコールを強要するようなことをしないことが重要です。
今ではアルコールハラスメントという言葉も広く知られるようになり、少なくなっているかとは思いますが、場合によっては「人殺し」になる可能性があることを理解しておきましょう。