急性リンパ性白血病

急性リンパ性白血病とは

白血病という病気自体は、広く知られるようになってきたかと思います。
ただ、その詳しい病状がどのようなものであるのかまでは、よく知らない人も多いのではないでしょうか。
白血病を題材にした創作作品などから「死に至る病気」「移植でしか治らない」「治療で髪が抜ける」というようなことばかりが知られるようになっています。
それではまず、急性リンパ性白血病が具体的にはどのような病気であるのかについて紹介します。

急性リンパ性白血病を一言で表すのであれば「血液のガン」です。
がん細胞が悪性化し、造血を司る部分へと進行することによって、異常が発生します。

この急性リンパ性白血病は、子供に多く発生するガンであることも知られています。
大人の場合に比べて、抗癌剤による効果が出やすい傾向があります。
逆に大人で発生した場合、同じく白血病の一種である急性骨髄性白血病よりも抗癌剤が効きにくい傾向があります。

急性リンパ性白血病が発生すると、「白血病細胞」というものが大量に増殖します。
こうなると、正常な造血が行えなくなってしまい、それに起因する様々な症状が体に発生するようになります。
例えば貧血を起こしやすくなってしまったり、感染病にかかりやすくなってしまったり、重度になると脳や脊髄に進行し、生命維持に大きな影響を与えることになります。

さらに、この病気を発症すると合併症が発生しやすくなります。
特に「出血」が起こりやすくなるのが顕著な症状です。
抗癌剤の治療の副作用によって、止血作用が弱まっていることが多いため、この出血にもしっかり対応しなければより大きな症状を招いてしまうことにもなります。

急性リンパ性白血病の原因と治療

それでは、急性リンパ性白血病というのは何故発生してしまう病気なのでしょうか。
残念なことに、現在のところその確かな原因というのは特定されているものではありません。
研究の段階ではありますが、染色体異常が原因の1つとなっていることが考えられている、というような状態です。
その為、急性リンパ性白血病を「予防」することは、現在の医学では難しいと言わざるを得ません。

実際に発症した場合には、前述の抗癌剤を使った治療を行うことになります。
そしてもう1つの大きな治療法となるのが、造血幹細胞移植療法です。
患者の骨髄のタイプと合致する骨髄を持っている人から移植を受けて治療を行うことになります。

抗癌剤だけでも寛解までは辿り着くことができる場合が多いものの、治療の中で抗癌剤に対して耐性が出来てしまい、治療の効率が悪化してしまう可能性があります。
そういった時には、移植による治療が必要になります。
移植には親族や、登録されているドナーからの提供が必要です。