パーキンソン病

パーキンソン病の症状を知る

年齢と共に、運動能力が低下していくのは一般的な加齢の症状です。
しかし、年齢によるものとは別に、急激に身体能力が低下するなどして、日常的な生活を送ることが難しくなってしまう病気があります。
ここで紹介するのは、そんな筋肉に対して影響を及ぼす病気である「パーキンソン病」です。

パーキンソン病には、大きく四つの症状があります。
まず1つ目は「振戦」という症状です。
これは、何もしていないのに手足が震えてしまうというものです。
パーキンソン病の場合、体のどちらか片側だけの手足が震えやすくなる傾向があります。

また、この症状は「何もしていない時」に発生しやすく、何かをし始めると止まることが多くなっています。
他にも、緊張時に発生しやすくなるなどのトリガーがあります。

2つ目の症状は「筋固縮」という症状です。
こちらは、筋組織がこわばり、上手く動かすことができなくなってしまう症状です。
パーキンソン病の如実な症状の1つと言えるもので、進行すると体の動作が「機械仕掛け」のようにぎこちないものとなります。
初めの頃は、日常生活ではほぼ自分では気付かない程度のものですが、医師による診断で明らかになりやすい症状です。

3つ目の症状は「無動」という症状です。
こちらは日常生活における様々な動作にかかる時間が長くなってしまったり、上手くできなくなってしまう症状となります。
例えばボタンを止めるのにやたら手間取るようになってしまったり、立ち上がるのに時間が掛かってしまったりします。
また、これまでは気に留める事なくできていた動作が、考えなければ上手くできなくなることもあります。

4つ目の症状は「姿勢反射障害」という症状です。
これは、体のバランスを取るのが苦手になってしまうという症状です。
歩く時には前かがみになりやすくなってしまい、転びやすくなってしまいます。
また、ちょっとした衝撃でもバランスを崩してしまいやすくなり、階段などでの事故につながります。

ヤール重症度

パーキンソン病の診察を行う場合には、一般的に「ヤール重症度」と呼ばれる尺度に則って、現在の病状がどの程度のものなのかを判断することになります。
ヤール重症度は1から5までの5段階に分かれています。

1段階目は、片側にのみ症状が発生している段階です。
それほど自覚的な症状がある段階ではありません。

2段階目は、症状が体の両側に広がります。
姿勢反射障害については、まだ発生していない段階となります。

3段階目は、姿勢反射障害が発生した段階です。
運動能力が大きく低下し始める段階です。

4段階目は、「なんとか歩ける」程度の状態です。
一人では出来ないことも多くなります。

5段階目は「一人で歩けない」段階です。
様々なことに介助が必要となります。